いつの間に出てきたPower Fx
3月3日(日本時間)にマイクロソフトが、Windows 10ユーザーが無償で利用できる「Power Automate Desktop」というRPAをリリースしましたね。
RPAをリリースしたのと同時に「Microsoft Power Fx」の名前が出ていました。
Microsoft、自社製RPAツールを全Windows 10ユーザーに無償提供 マウスクリックやキーボード入力をGUIで自動化
米Microsoftは3月2日(現地時間)、RPAツール「Power Automate Desktop」の無償提供を、Windows10ユーザー向けに始めた。オンラインイベント「Microsoft Ignite 2021」で発表した。
Power Automate Desktopは、マウスのクリックやキーボード入力などの動作を自動で実行させられるツール。動作の組み合わせは、GUIのメニューをドラッグ&ドロップなど、コードを書かずに設定できる。ユーザーがデスクトップや「Microsoft Excel」などのアプリケーション上で行った操作を記録して再現することも可能だ。
Power Automate Desktopは専用サイトで配布中。開発中の機能を早期提供する「Windows Insider」のプレビュー版にも今後数週間以内に搭載する。
Microsoftは2020年9月に、Power Automate Desktopのプレビュー版を一部のユーザーに公開していた。同社はMicrosoft Ignite 2021で、Excelの数式をベースにしたプログラミング言語「Microsoft Power Fx」も発表しており、ローコードツールの普及や拡充を進めている。
Power Fxの特徴
マイクロソフト社によると、Powe FXついて、
- Microsoft Power Platform 間で使用されるローコード言語
- 汎用、厳密な型指定、宣言型、そして関数型のプログラミング言語
- 人間に優しいテキストでVisual Studio Code のテキスト ウィンドウで直接操作できる
という特徴がある新しい言語です。
つまり、Power Fxはローコードで、Excelの数式をベースにしたプログラミング言語です。
ローコード言語ですが、新しいプログラミング言語ではないんだそうです。
これだけ読んでもピンとこないので、もう少し深く掘り下げて調査してみます。
Power Fxは、Excelをヒントに、Pascal(パスカル)、Mathematica(マセマティカ),1980年代に開発された関数型プログラミング言語であるミランダなどの言語やツールからもインスピレーションを得て作られています。
Power Fxは、Excelと同じ構文・関数を利用し、動作は数式を処理するのとほぼ同じ仕組みです。
Power Fxはローコード言語なので、Excelの数式を扱うことができるなら、Power Fxも扱える言語です。すなわち、Power FxはExcelを超えるような言語にはしないということです。
下にある表は、Power Fxが純粋に扱えるすべての関数があり、緑色でマークされている関数は、Excelの関数に近い関数となっています。
いずれにせよ、今後はPower Apps以外のPower Platformなどでも使えるようにしていくらしいので、その時が来るまで楽しみにします。