Git for WindowsのGit Bashを利用してファイルをコミットする方法

Git for Windowsより、ユーザー名とメールアドレスの設定

前回は、Git for Windowsをインストールしました。Git for Windowsのインストールについては、以下で説明しています。

関連記事

GitHubとは Gitは、コードのバージョンを管理するシステムです。Gitは、ソースコードなどの変更履歴の記録や追跡ができるため、何かあったときにファイルをもとに戻したりすることが可能です。 Linuxカーネルを開発したリーナス・[…]

Gitを利用してバージョン管理をすると、バージョンアップした後にトラブルがあっても元に戻せるので、便利です。

今回は、インストールしたGit for windowsのGit Bashを利用して、リポジトリを作成し、ファイルをコミットする方法について説明します。

Git Bashを起動し、ユーザー名とメールアドレスを設定する

  1. スタートメニューより、「Git Bash」をクリックします。
    Git Bashを起動する画面
  2. Git Bashが起動します。
    Git Bash起動画面
  3. Gitの現在の設定の状況を知るには、Git Bashで以下のコマンドを入力すると、確認ができます。
    Git Bashでコマンドを入力した画面
    この中で、「user.name」と「user.email」の項目がなければ、ユーザ情報がまだ登録されいない状況です。
  4. ユーザー情報を登録するため、以下のコマンドを入力します。
    ユーザー名とメールアドレスは自由に登録してOKですが、GitHubと同じユーザー名とメールアドレスを登録するとよりよいかもしれません。
    usernameの箇所を、任意のユーザー名に設定します。
    ユーザーを入力した画面
    username@domain.comを、任意のメールアドレスに設定します。
    メールアドレスを入力した画面
    セキュリティなどのリスクを気にしていて、メールアドレスを登録したくない方もいると思います。この場合は、GitHubのメールアドレスを設定する方法で良いかと思います。GitHubのメールアドレスは以下の方法で確認ができます。

    1. GitHubにログイン後、「Setting」をクリックします。
      GitHubにログイン後、Settingをクリックする画面
    2. 「Account setting」-「Emails」をクリックします。
      AccountのEmailsをクリックする画面
    3. 「Primary email address」部に、先頭が数値化が始まる「@users.noreply.github.com」がGitHubのメールアドレスです。
      先頭が数値化が始まる「@users.noreply.github.com」がGitHubのメールアドレス画面
  5. ユーザー名とメールアドレスを登録したあと、以下のコマンドを再度入力すると、「user.name」と「user.email」の項目が確認できます。
    user.nameとuser.emailが設定された画面

リモートリポジトリを作成してみる

ローカルでバージョン管理を行うだけなら、リモートリポジトリの作成は不要です。

リモートリポジトリを作成してバージョン管理を行えば、複数の人々がデータを閲覧したり共有そして管理までできますし、さらにPCで保存したはずのデータが消えてしまうトラブルがあっても、リモートリポジトリにデータが残っていれば、リモートリポジトリからデータを持ってこれるので安心です。

ここでは、GutHubサイトでリモートリポジトリを作成してみます。

  1. GitHubサイト(https://github.co.jp/)に行き、サインインします。
    GitHubサイト画面
  2. リモートリポジトリを作成します。リモートリポジトリとは、GitHubなどリモート上で作成したリポジトリです。
    右上の「+」をクリックし、さらに「New repository」をクリックします。
    右上の「+」をクリックし、さらに「New repository」をクリックする画面
  3. 新しいリポジトリを作成します。
    今回は、リポジトリ名に「test」を入力し、「Create repository」をクリックします。
    新しいリポジトリの作成画面
  4. リポジトリの作成が完了すると、以下のような画面になります。
    リポジトリ作成完了画面

ローカルでバージョン管理を行うためのフォルダ作成し、ファイルをコミットする方法

次は、GitHubでバージョン管理を行うためのフォルダを作成します。操作に慣れるために、Git Bashで作成してみましょう。

  1. バージョン管理を行いたいフォルダを作成します。ここでは、mkdirコマンドでtestを作成し、cdコマンドでtestに移動します。
    testを作成した画面
  2. testフォルダをGitでバージョン管理できるよう、「git init」コマンドを入力します。すると、「.git」フォルダが作成されます。
    「git init」コマンドを入力し、「.git」フォルダが作成された画面
  3. testフォルダにhello.pyがあると仮定します。これから、hello.pyをGitリポジトリのインデックスに追加するために「git add hello.py」を入力します。
    hello.pyをGitリポジトリのインデックスに追加した画面
  4. hello.pyがインデックスに追加したかどうか確認するため、「git status」を入力します。すると、new fileとしてhello.pyが確認されました。
    git statusを確認したところ、hello.pyが確認された画面
  5. hello.pyを「git commit -m “バージョン1.0″」コマンドを入力してリポジトリに記録します。-mはコミットのメッセージを設定するためのオプションで、エディタなしでコミットの説明を書くことができます。”バージョン1.0″の部分がコミットの説明になります。
    hello.pyをコミットする画面
  6. 「git commit -m “バージョン1.0″」コマンドを入力に成功すると、以下の画面になります。
    hello.pyのコミットに成功した場合の画面
  7. 本当にリポジトリに記録されたかどうか確認するため、「git status」コマンドを入力して確認します。「nothing to commit, working tree clean(コミットするものはなく、作業ツリーはクリーンです)」と表示されていれば、成功です。リポジトリにコメットしたかどうか確認する
  8. 最後に、コミットした結果や履歴を確認するために、「git log」コマンドを入力します。ここでは、先程作成したコミットの内容が出ていますので、成功です。
    get logでコミット履歴を確認する画面

以上が、Git Bashで、リポジトリを作成し、ファイルをコミットする方法が理解できたと思います。

次回は、Git Bashを利用して、個人でバージョン管理を行う方法を説明しますので、ご期待ください。